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体型と代謝

強剛母指とは
——赤ちゃんの親指が、曲がったまま伸びない

生後3か月ごろ、赤ちゃんが親指を伸ばさないことに気づく。
日本手外科学会によると、乳児の頃から、母指(親指)の第1関節が曲がったままで伸びない状態を強剛母指(きょうごうぼし)とよんでいます。
原因と仕組み、診断、治療を、日本手外科学会のパンフレットで整理します。

執筆:なぎ先生(内科医) 公開:2026年11月4日 読了:約3分

1. 先に結論

知っておきたいこと資料の記述
どんな状態か乳児の頃から、親指の第1関節が曲がったままで伸びない
痛み付け根の部分にしこりが触れることがあるが、あまり痛がらない
気づくきっかけ生後3か月になって、親指を伸ばさないことに親が気づく
治療自然治癒することがあるので、様子を見るか装具をあてる。小学校入学前までによくならなければ手術になることもある

この記事でいちばんお伝えしたいこと。

強剛母指は、自然治癒することがあるとされ、治療は様子を見るか装具をあてることから始まります。小学校入学前までによくならなければ手術になることもあり、日本手外科学会は、手術による障害はほとんどありませんとしています。

2.【核心】太くなった腱が、トンネルを通れない

日本手外科学会によると、原因は不明です。そのうえで、次のような仕組みが説明されています。

腱と靱帯性腱鞘の関係や、指の付け根が引っかかるばね指については、指と手首の痛みの記事で書いています。

3. 症状と診断

資料の記述
症状親指の第1関節が曲がったままで伸びない。付け根の部分にしこりが触れることがあるが、あまり痛がらない
気づくとき生後3か月になって、親指を伸ばさないことに親が気づく
診断伸ばそうとしても伸びないことや、しこりがあることで診断する
弾発現象自分で伸ばすことはできないが、そとから伸ばそうとすると「コキッ」と音がして伸びることがある

出典:日本手外科学会 手外科シリーズ10「強剛母指」(2024年3月改訂)をもとに整理。

4. 治療——様子を見るか装具、手術になることも

段階資料の記述
はじめ自然治癒することがあるので、様子を見る(放置する)か、装具をあてたりする
小学校入学前までによくならない手術になることもある
手術狭くなったトンネル(靱帯性腱鞘)を開く。それによる障害はほとんどない

出典:日本手外科学会 手外科シリーズ10「強剛母指」をもとに整理。

最後に、この記事の要点をもう一度。

① 強剛母指は、乳児の頃から親指の第1関節が曲がったまま伸びない状態

② 原因は不明。親指を曲げる腱が太くなり、トンネル(靱帯性腱鞘)を通れなくなる

③ 付け根にしこりが触れることがあるが、あまり痛がらない

④ そとから伸ばすと「コキッ」と音がして伸びることがある(弾発現象)

⑤ 自然治癒することがあり、様子を見るか装具。小学校入学前までによくならなければ手術も

5. よくある質問

強剛母指とはどんな状態ですか?

日本手外科学会によると、乳児の頃から、母指(親指)の第1関節が曲がったままで伸びない状態を強剛母指とよんでいます。付け根の部分にしこりが触れることがありますが、あまり痛がりません。

いつごろ気づきますか?

学会によると、生後3か月になって、親指を伸ばさないことに親が気づきます。伸ばそうとしても伸びないことや、しこりがあることで診断します。

原因は何ですか?

学会によると、原因は不明ですが、親指を曲げる腱が太くなり、かたいトンネル(靱帯性腱鞘)の中に入らなくなるため、親指が伸びなくなります。

手術が必要ですか?

学会によると、自然治癒することがあるので、様子を見るか装具をあてたりします。小学校入学前までによくならなければ手術になることもあります。手術は狭くなったトンネルを開くもので、それによる障害はほとんどないとされています。

参考にした主な資料

凪
なぎ先生

内科系の臨床に15年ほど携わる医師。生活習慣病・ホルモン・栄養の相談を日常的に受けています。中立性の担保と診療継続のため、ペンネームで執筆しています。→ 運営者について

この記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断・治療に代わるものではありません。本文で紹介した内容は、日本手外科学会の手外科シリーズ10「強剛母指」にもとづくもので、公開時点の情報です。お子さんの親指が曲がったまま伸びないときは、自己判断せず整形外科に相談してください。掲載内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからお知らせください。