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MEDICALLY REVIEWED BEAUTY & HEALTH
体型と代謝

足の痛み
——外反母趾・モートン病・大人の扁平足。中年以降の女性に多く、靴とハイヒールと体重が関わります

親指の付け根が靴に当たって痛い。足の指の間がしびれる。内くるぶしの下が腫れてきた——そんな方に向けた記事です。
日本整形外科学会の解説によると、外反母趾のいちばんの原因は靴を履くこと。モートン病はハイヒールの常用や中腰の作業で起こりやすく、中年以降の女性に多い病気です。中年以降に起こる扁平足も女性に多く、体重の負荷が関わります。
3つとも、痛む場所で見当がつけられます。そして、靴の選び方・足の指の体操・装具や足底板といった、自分でできることがあります。

執筆:なぎ先生(内科医) 公開:2026年10月20日 読了:約9分

1. 先に結論

よくある思い込み資料の記述
外反母趾は生まれつきいちばんの原因は靴を履くこと。最も多い中年期のものは、履物に加えて肥満と筋力低下などで起こる
靴は大きめがいい親指の付け根はフィットして、先はゆったりした履物を選ぶ
足の指のしびれは、足のせいではない足の指の間のしびれ・痛みはモートン病のことがある。ハイヒールの常用や中腰の作業で起こりやすい
扁平足は子どものもの中年以降に起こる扁平足は、内くるぶしの下が腫れて痛む。女性に多い

この記事でいちばんお伝えしたいこと。

3つの病気に共通するのは、靴と、足にかかる負担です。付け根がフィットして先がゆったりした靴を選び、ハイヒールを常用しない、適正体重を保つ、足の指を使う。痛みが続くときは、整形外科で診断を受けてください。

2.【核心】痛む場所で見当をつける

足の痛む場所で見当をつける 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」の説明をもとに整理 痛む場所・症状 考えられる病気 関わるもの 親指の付け根の内側(親指が「くの字」に曲がる) 外反母趾 幅の狭い靴、ハイヒール中年期は肥満・筋力低下も 足の指の間(多くは第3趾と第4趾の間) モートン病 ハイヒールの常用、中腰の作業中年以降の女性に多い 内くるぶしの下(腫れて痛む) 成人期扁平足 年齢による腱の変性、体重の負荷女性に多い 3つに共通して大切なこと 付け根がフィットして先がゆったりした靴/ハイヒールを常用しない 適正体重を保つ/足の指を使う 出典:日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」の各疾患の解説をもとに作図

かかとやアキレス腱の痛みは、別の病気のことがあります(→かかと・アキレス腱の痛みの記事)。

かかとやアキレス腱のあたりが痛む場合はかかと・アキレス腱の痛み、足の裏や指の硬いところが痛む場合はウオノメとタコも参考にしてください。

3. 外反母趾:親指の付け根の痛み

「外反母趾の一番の原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。」(日本整形外科学会「外反母趾」)

学会は、痛みの程度を「母指の飛び出しを指で押すと痛む」「靴を履いたときに痛む」「靴を脱いでも痛む」に分けて考えるとしています。靴を脱いでも常に痛むようになると、手術が必要になります。

関節リウマチでも、足の指に変形が起こることがあります(→関節リウマチと運動)。

4. 外反母趾の予防と、自分でできること

日本整形外科学会は、外反母趾の予防として次の4つを挙げています。

#資料の記述
①母指(親指)の付け根はフィットして先はゆったりとした履物を選ぶ
②足の指のすべてを開く(グー、チョキ、パー)ような外反母趾体操を毎日行う
③両足の親指に輪ゴムをかけて、足先を開く体操を行う
④親指と人差し指の間に装具をはめる

ただし学会は、変形が進むと指についている筋肉も変形を強めるように働き、体操や装具ではもとに戻りにくくなるとも書いています。痛みが強く、靴を履いて歩くのがつらくなると手術を考えます。最も一般的なのは足の骨(中足骨)を切って矯正する方法で、翌日から歩くことができ、今までの靴が履けるようになるまでには2か月ほどかかるとされています。

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この章で扱った親指と人差し指の間にはめる装具です。日本整形外科学会は、外反母趾について「母指と人差指の間に装具をはめます。」と書いています。

※ 当サイトは、記事のなかで根拠を示したうえで推奨したものに限り広告を掲載しています。まず整形外科で、外反母趾かどうか、どの程度かの診断を受けてください。ここで紹介しているのは、ドクターショールの足の指の間にはさむジェルのパッド(外反母趾補助用具・材質はポリマージェル)です。学会は、変形が進むと体操や装具ではもとに戻りにくくなるとしています。販売ページの使用上の注意では、糖尿病や血行障害のある方は医師に相談してから使うこと、触れる部分に傷・腫れ・湿疹・炎症があるときは使わないこと、圧迫感や痛み・かゆみなどの異常を感じたら使用をやめること、就寝中は使わないこと、足を締め付けない靴をはくことが勧められています。

5. モートン病:足の指の間のしびれと痛み

つま先立ちのような姿勢で、足の指に行く神経が、足の骨と骨をつなぐ靱帯と地面のあいだで圧迫されて起こる神経の障害です。足の指を反らせたり、つま先立ちをしたりすると痛みが強くなります。

「まず、足底挿板などを用いた保存的治療をします。」(日本整形外科学会「モートン病」)

保存的療法として、局所の安静(作業の姿勢の見直し、ハイヒールの禁止)、飲み薬、足底挿板(靴の中敷き)、運動療法、ブロック注射などが挙げられています。3か月ほど様子を見ても回復しない場合は、手術が必要になることもあります。

6. 成人期扁平足:内くるぶしの下の痛み

子どものころから足の裏が平らで、大人になってもそのままのタイプの扁平足は、痛みはあまりありません。これに対して、中年以降に起こる扁平足では、内くるぶしの下が腫れて痛みます。

予防と治療資料の記述
足の指を使う足の指の筋肉はアーチを支えるのに重要。裸足での生活を心がけ、足の指を使う
体重予防には適正体重を保つことが大切
ストレッチアキレス腱が硬くなっているので、ストレッチ体操を行う
足底板アーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板が処方される。アーチを上げることで痛みがやわらぐ
手術重症例では手術が必要になることもある
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この記事で扱ったアーチを支える中敷きです。日本整形外科学会は、モートン病で「足底挿板などを用いた保存的治療」から始めるとし、成人期扁平足ではアーチの低下が明らかな場合に「アーチサポート付きの足底板が処方されます」と書いています。

※ 当サイトは、記事のなかで根拠を示したうえで推奨したものに限り広告を掲載しています。学会が書いているのは、医療機関で処方される足底板です。扁平足やモートン病が疑われる場合は、まず整形外科を受診して診断を受け、足底板が必要かどうか相談するのが確実です。ここで紹介しているのは、ザムスト(ZAMST)のインソール「フットクラフト スタンダード」で、市販のスポーツ用インソールです。販売店の説明によると、土踏まずの高さ(LOW・MIDDLE・HIGH)を3種類から選び、サイズはS〜3Lです。医療機器ではありません。足や靴に合わない、痛みが強くなるといった場合は使用をやめてください。糖尿病で足の感覚が鈍い方は、使う前に主治医にご相談ください。

7.【内科医の視点】体重と筋力は、足にも響いてくる

内科医として、ここはぜひ知っておいてほしいところです。今回の3つの病気の解説には、肥満(外反母趾)、筋力低下(外反母趾)、体重の負荷と適正体重(成人期扁平足)という言葉が出てきます。足は、毎日の体重を受け止めている場所です。

体重や筋力の話は、血圧や血糖のためだけではありません。足の形と痛みにもつながっています。体重と筋肉については40代の代謝と筋肉、サルコペニアで書いています。足の痛みが続くときは、早めに整形外科で相談してください。

8. 受診したほうがよいとき

整形外科で相談したいとき

・親指の付け根の痛みで、靴を脱いでも痛む(手術が必要になる目安とされている)

・足の指の間のしびれや焼けるような痛みが続く、すねまで痛む

・内くるぶしの下が腫れて痛む、つま先立ちがしにくい

・痛みで靴を履いて歩くのがつらい

最後に、この記事の要点をもう一度。

① 親指の付け根=外反母趾。いちばんの原因は靴。中年期は肥満と筋力低下も

② 予防は、付け根がフィットして先がゆったりした靴、グー・チョキ・パー体操、輪ゴム体操、指の間の装具

③ 足の指の間のしびれ=モートン病。ハイヒールや中腰の作業。治療は足底挿板から

④ 内くるぶしの下の痛み=成人期扁平足。適正体重と足の指を使うこと

⑤ 靴を脱いでも痛む、しびれが続くときは整形外科へ

9. よくある質問

外反母趾の原因は何ですか?

日本整形外科学会によると、外反母趾のいちばんの原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと親指の付け根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴は付け根にかかる力が増えて変形を強くします。最も多い中年期のものは、履物に加えて肥満と筋力低下などによって起こるとされています。

外反母趾を防ぐために、どんな靴を選べばいいですか?

日本整形外科学会は、親指の付け根はフィットして先はゆったりとした履物を選ぶことを勧めています。あわせて、足の指をすべて開くグー・チョキ・パーのような体操を毎日行うこと、両足の親指に輪ゴムをかけて足先を開く体操、親指と人差し指の間に装具をはめることを予防として挙げています。

外反母趾は手術が必要ですか?

日本整形外科学会によると、靴を脱いでも常に痛むようになると手術が必要になります。変形が進むと体操や装具ではもとに戻りにくくなり、痛みが強く靴を履いての歩行がつらくなると手術をします。最も一般的なのは中足骨を切って矯正する方法で、翌日から歩くことができ、今までの靴が履けるようになるまでには2か月ほどかかるとされています。

足の指の間がしびれて痛みます。

日本整形外科学会によると、多くは第3趾と第4趾の間にしびれや痛み、焼けるような痛みが出るのはモートン病の症状です。中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちの格好が長く続くと、足の指に行く神経が圧迫されて起こります。中年以降の女性に多く、まず足底挿板などを使った保存的治療が行われます。

大人になってから扁平足になることはありますか?

日本整形外科学会によると、中年以降に起こる扁平足があり、内くるぶしの下が腫れて痛み、しだいに変形が進みます。年齢による腱の変性や体重の負荷で、土踏まずをつり上げる腱が切れることで起こり、女性に多いとされています。予防には適正体重を保つこと、裸足での生活で足の指を使うことが大切とされています。

参考にした主な資料

凪
なぎ先生

内科系の臨床に15年ほど携わる医師。生活習慣病・ホルモン・栄養の相談を日常的に受けています。中立性の担保と診療継続のため、ペンネームで執筆しています。→ 運営者について

この記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断・治療に代わるものではありません。本文で紹介した内容は、日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」の解説にもとづくもので、公開時点の情報です。足の痛みやしびれには似た症状のほかの病気もあるため、診断は整形外科で受けてください。糖尿病のある方は、足の装具や中敷きを使う前に主治医に相談してください。掲載内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからお知らせください。